舞台 刀剣乱舞

【刀ステ】虚伝 燃ゆる本能寺レポ【作品の魅力を徹底解説!】

 

今回は、刀ステ「虚伝 燃ゆる本能寺」初演・再演の魅力について紹介していきます!

なるべくネタバレなしで書いていきますので、未見の方でも読める記事となっています。

 

あらすじ

ある日、彼らの本丸に新しい刀剣男士が顕現する。

不動行光──戦国武将・織田信長が佩用し、彼に仕えた近習・森蘭丸へと授けられることとなる一振りである。

不動行光は信長の愛刀であったことの誇りを顕わにするが、同じく信長を元主とする宗三左文字、へし切長谷部、薬研藤四郎らとうまく噛み合わない。

近侍に任命された山姥切国広は、不動行光の参入により和の乱れた本丸を立て直そうと奔走する。

そのさなか、審神者より天正十年──織田信長が果てた歴史的事件「本能寺の変」へ出陣の命が下だるのだった。

 

引用:虚伝 燃ゆる本能寺 あらすじ
http://www.marv.jp/special/toukenranbu_1/story.html

 

虚伝の魅力

キャラクター性

2.5次元舞台において、何より大切なのが「原作のキャラクターを忠実に再現していること」だと思います。

特に刀剣乱舞においては、ゲーム中では立ち絵と声のみで表現されているため、「実際に俳優が演じたらどのような立ち回りになるのか?」は、一番気になるポイントでしょう。

今作が刀ステ初作品となる虚伝では、見た目の再現度の高さはもちろん、その歩き方から表情・喋り方まで「見たことないはずなのに、知ってる!」と驚いてしまうほど、キャラクター像が細かく作りこまれています。

特に鈴木拡樹さん演じる三日月宗近は、舞台に登場すれば一瞬で惹きつけられるオーラがあり、佇まいがほかの刀とは全く違っています。

天下五剣としての華々しさを持ち、刀として長く世にいるからこその老練さも兼ね備えていて、「刀ステ本丸」を支えているのは彼だという説得力があります。

歩き方にも特徴があり、重心の位置や衣装の扱い方にも三日月の個性が出ています。

もう一振り、虚伝で注目したいのが、荒牧慶彦さん演じる山姥切国広

自身の由来にコンプレックスを持ち、少しこじれた性格の彼ですが、虚伝ではこの本丸の近侍を任されることになります。

さらに、新しく顕現した不動行光の世話係も担当し、たくさんの任務に奔走して成長する姿が描かれています。

事あるごとにコンプレックスを刺激してくる三日月との関係性にも注目です。

 

殺陣

刀ステを語るうえで欠かせない要素のひとつ、殺陣

刀そのものの長さや男士の身長・俳優の持つ身体能力によって、刀ごとに殺陣が大きく変わってくるのが特徴的です。

虚伝では実際の出陣や紅白戦など、殺陣のシーンは盛りだくさん。

刀剣男士全員に均等に出番があるので、誰を推していても見ごたえ抜群です!

特に注目してほしいのが、以下3組の殺陣。

  • 剣さばきや構えなどの間が美しい三日月
  • 鞘と刀を器用に使いこなす山姥切
  • 短刀・打刀・太刀と刀種は異なるが、袈裟のさばきが映える左文字

衣装とのバランスが絶妙で、何度も繰り返し見たくなってしまう殺陣となっています。

刀剣男士の動きを存分に楽しめるのが、舞台作品の強み。

本編の映像だけではなく、全景映像でも見てほしい殺陣となっています。

 

虚伝のテーマ

織田信長とは何者か

ずばり、虚伝のテーマは「織田信長とは何者か」

作中では、刀剣男士から歴史キャストまで、みなが口をそろえて問いかけます。

たくさんの異名を持ち、日本史上でも圧倒的な存在感を誇る信長ですが、虚伝では後ろ姿しか登場していません。

織田信長をほとんど登場させずに、それぞれの信長像を描くのが、虚伝の試みといえるでしょう。

このテーマにおいて注目されるのは、「織田組」とくくられることが多い、不動行光・へし切長谷部・薬研藤四郎・宗三左文字の四振り。

いずれも織田信長にゆかりのある刀たちです。

不動行光は信長の佩刀であり、酔うと膝を叩いて「不動行光 つくも髪 人には五郎左 御座候」と歌にしたほど愛された過去を持っています。

本能寺の変を前に森蘭丸に与えられた彼は、信長や蘭丸への忠誠心が高い刀として顕現しています。

一方のへし切長谷部は、直臣でもない家臣に下げ渡されたことから、信長という言葉を聞くのも嫌だと態度で示すほど。

不動との【信長像】の違いが、本丸内の和を乱すきっかけになってしまいます。

薬研藤四郎は、「織田組」のなかでもサポートに回ることが多い刀。

本能寺の変で信長とともに焼け落ちたとされる彼は、あまり信長について語ろうとしません。

宗三左文字は、時の権力者の元を渡り歩いたものの、刀剣として振るわれることのなかった刀。

自分にとっての信長像を模索するために、様々な人に問いかけます。

織田信長とは何者か。

観劇後に、自分の胸にも問いたくなるようなテーマとなっています。

 

なぜ歴史を守らなければならないのか

物語の後半で描かれているのは「なぜ歴史を守らなければならないのか」ということ。

歴史修正主義者と戦い、歴史を元の流れに戻すことを務めとする刀剣男士ですが、その役割に疑問を示す刀も出てきます。

信長や蘭丸に対し、愚直すぎるくらいまっすぐな思いを抱える不動行光

元の主を救いたいという彼の思いは、刀剣男士としての役割を狂わせ、仲間を翻弄します。

顕現してから日も浅く、歴史を守るという宿命をまだ背負っていないように見える不動行光は仲間に、そして観客である私たちに、命題を叩きつけます。

その大きな問いに、周りの男士はなんと答えるのか。

刀ステ・虚伝で出されるひとつの解答に、注目です。

 

初演と再演の違い

虚伝は、刀ステシリーズの中で唯一、再演された作品です。

再演では、鶴丸国永役が染谷俊之さんから健人さんに、江雪左文字役が輝馬さんから瀬戸祐介さんに変わっていますが、あらすじは変わっていません。

ひとつだけ、大きな違いがあるのですが……ネタバレになるので書くことができません。

初演と再演は何かが違うということを頭に入れて観ていただけると、その違いにも気づけるのではないでしょうか。

何回か初演と再演を見ていくのもいいですが、戯曲を読んでセリフの確認をしていくのもおすすめです。

戯曲とは台本形式で書かれた作品のことで、虚伝の戯曲は再演をベースに構成されています。

初演を見ながら戯曲を読んでいくと、違いに気が付きやすいかもしれません。

もし違いに気づいた場合、その変化を胸に今後の刀ステシリーズを観ていくと、考察もはかどると思います。

 

まとめ

今回は、刀ステ「虚伝」の作品レポートをしていきました。

まだ見たことない方が、刀ステに触れるきっかけになれば嬉しいです。

DMMでの配信も行われていますので、興味のある方はぜひ見てみてください。

舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(初演)

舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺 〜再演〜

今後もひと作品ずつ、刀ステの作品レポートを上げていく予定ですので、よろしくお願いします!